社員インタビュー

MEMBER INTERVIEW

田口 みどり

看護師

2013年入職

chez moiで働こうと思った理由は何ですか?

私はchez moiに入る前から別の事業所で訪問看護ステーションの管理者をしていました。そこで10年ほど働いたころ、孫が生まれて、孫が住んでいる近くで働いたほうが手伝いに行きやすいと考えて転職活動を開始。そのときに出会ったのがchez moiです。
元々は病院で長年臨床に携わっていて、新しいことにチャレンジしたいと思って前の職場で訪問看護を経験。当時は、訪問看護ができるのは経験を積んだベテランだけと言われており、看護師にとってある種のステータスのようなもので、ステップアップをしたいという気持ちがありました。また、病院勤務に比べて、訪問看護は一人ひとりの方にじっくり向き合えるというところにも興味がありました。

普段の業務内容や働き方について教えてください。

管理者という立場を務めていますが、利用者さまのところに伺って、看護ケアも行っています。現在の割合としては訪問業務が4割、管理業務が6割ほどです。管理業務としては、シフトの調整や新人教育、現場の課題解決、chez moi全体ミーティングへの参加などがあります。
福岡には複数拠点があるため、皆さんの休み希望を聞いて、拠点間でも調整しながらシフトを組んでいます。働く人にとって、休みが取りやすいかどうかは重要だと思っているのですが、chez moiは皆さんが協力的で助かっています。1年先まで休みたい希望を出している人もいて、「なんで休むの?」なんて言う人はいません。実は私自身も2か月間の休みを頂いたこともあります。休職もしくは退職しないとダメかなと思っていたのですが、「どうぞ休んでください」と言っていただけました。

新人教育をするときに心掛けていることはありますか?

昔とは違い、今では看護学校を卒業して、病院勤務を経ずに訪問看護の世界に入る方もいます。そういった方の場合、現場を一緒に回って、点滴やカテーテルの交換、淡の吸引など、学校で習ってきたことが実際に身についているかを確認しながら、手取り足取り一から教えています。
新人教育は子育てと同じだと、私は思っています。言ってみて、やって見せて、「できる、できる」と励ましながら、丁寧に指導することを心掛けています。これはchez moiに入る前からですが、指導するときに怒ったことはありません。私が新人のころは怖い先輩がいて、怒られるのが普通でしたが、それが原因で辞めていく同僚を見てきました。育てるのが目的なら、怒らずに褒めて伸ばしていくほうが良いと考えています。

病院勤務と訪問看護の違いはどこにあると感じますか?

病院は治療を目的とした場所であり、業務を最適化するために、機能別で分けられています。量をこなす必要もあるため、どうしても「人が見えにくい」状況になります。その一方、訪問看護は、利用者さまの元に伺って、「生活の中でその人を見る。その人の在り方に触れる」という仕事です。目的が違うため、どちらが良い・悪いではないのですが、合う・合わないはあると思います。私自身の看護観には、訪問看護のスタイルが合っていると感じます。
また、訪問看護は基本的に単独で行うため、自分の仕事に対して対価をいただているということをダイレクトに感じます。いただいている対価に見合うだけのものが提供できているのか、利用者さまに満足していただけているのか。自分で考えて判断し、培ってきた知識やスキルをすべて発揮する。一人の看護師としての力量が問われるところにも、この仕事の魅力があると思います。

どんなときにやりがいを感じますか?

利用者さまから「あなたが来てくれるのを待っていた」と言われたときに、やりがいを感じます。以前、もう最期のときが近づいていた利用者さまのご家族から、私が出勤する途中に連絡をいただいて、「息がしづらくなっているようです」と伝えられたことがあります。その際に「大丈夫ですよ。苦しそうに見えるかもしれませんが、ご本人はもう最期を迎える準備をされています。私が今から伺うので、そばにいてあげてください」とお話をしました。それから私が到着して間もなく、息を引き取られたときにご家族から「田口さんが来てくれるのを待っていました。本人も最期を看取ってもらえるように、待っていたのだと思います」と言っていただいたときは、看護師冥利に尽きるなと感じました。

chez moiに入るか検討している方へのメッセージをお願いします。

訪問看護に必要なのは、コミュニケーション能力です。ご利用者さまやご家族の話に真摯に耳を傾け、心の内を引き出せる人は向いていると思います。
責任のある仕事ですが、chez moiはスタッフ同士の連携ができていて、助け合いながら楽しく働ける場所です。ネガティブな言葉は言わず、常にポジティブに。私はいつも「互いに協力すれば乗り越えられるよね」と言っています。もし入職されて不安なことや困ったことがあれば、何でも気軽に相談してください。